大西翔太プロが指南!ドライバーの飛びが変わる 26のコツ【スイング編】

青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディ、大西葵プロの兄でもある大西 翔太プロが今日からできる、女性ならではの飛ばしのコツを教えてくれました! アドレス編1&2、スイング編、オンコース編、ドリル編と5回にわたってお届けします。3回目となる今回は、スイング編。フィニッシュがカッコイイ人は飛距離も出ます。美しいフィニッシュ を迎えるためのコツを、ひとつずつクリアしていきましょう。

【アドレス編-2】
【スイング編】
【オンコース編】
【ドリル編】

【12】右足を少し上げてからテークバック

右足のかかとを上げて、下ろすと体が自然に動きます

右足のかかとを上げて、下ろすと体が自然に動きます

スイングを始動するきっかけが難しいという女性は少なくありません。ワッグルやフォワードプレス という方法はありますが、いずれも手を動かすため、そのまま手を使ったスイングになりがちです。 そこでおすすめしたいのが、足からの始動。まず、右足かかとを少し上げ、それを下ろすタイミ ングで始動する。自然にカラダが動くので、カラダを使ったスイングができます。ドラコンプロも やってるコツですよ。

これはNG↓

ワッグルもフォワードプレスも手の動作。これを行うとスイングも手打ちになりがち。

ワッグルもフォワードプレスも手の動作。これを行うとスイングも手打ちになりがち。

【13】左の肩とアゴをくっつける

左肩にファンデーションが付くくらいでOK

左肩にファンデーションが付くくらいでOK

きれいなトップは美スイングのポイントのひとつ。それをチェックするには、トップで左の肩と アゴが密着しているか。していなかったら、カラダが回っていないということ。ファンデーション の跡が左肩に付くくらい密着していれば、大きなパワーを生むトップができている証拠です。

これはNG↓

カラダを使わず、 手だけでクラブを 上げると、肩とア ゴが離れてカッコ 悪いトップに。

カラダを使わず、 手だけでクラブを 上げると、肩とア ゴが離れてカッコ 悪いトップに。

【14】おしり半分、左に移動させる

ダウンスイングも、大きい筋肉のある下半身から動きたいもの。イメ ージは、左のお尻分、左に移動するくらいの動き。あくまでも、意識 は上半身ではなく下半身です。

これはNG↓

上半身から動くと、つまるようなカタチになり、インパクトが狂いやすくミスになる。

上半身から動くと、つまるようなカタチになり、インパクトが狂いやすくミスになる。

【15】右手首の角度をキープ

右手首の関節を意識するとすんなりできます

右手首の関節を意識するとすんなりできます

カラダの回転で生まれたエネルギーをしっかりボールに伝え て飛ばすためには、右手首の“くの字”の角度をインパクトま でキープすることを意識してください。キープできずに早く ほどいてしまうと、すくい打ちになりやすく飛びません。ま た、キープしていても、カラダが回転できていないと、上か ら突っ込む形になりダフってしまいます。

これはNG↓

〈右〉突っ込んでダフる〈左〉すくい打ちで飛ばない

〈右〉突っ込んでダフる〈左〉すくい打ちで飛ばない

【16】右手で持った雑誌でボールを叩くイメージ

蕎麦屋の出前持ちと同じです

蕎麦屋の出前持ちと同じです

右手首の角度を意識することが難しいという人のための練習法として、雑誌などを手のひ らに乗せ、そのまま雑誌が落ちないようにスイングします。ボールの横に雑誌をぶつける イメージです。腕単体でやると手首がほどけて雑誌は落ちてしまいます。

これはNG↓

右手首がインパ クト前にほどけて しまうと、振り遅 れたり、突っ込む カタチになる。

右手首がインパ クト前にほどけて しまうと、振り遅れたり、突っ込むカタチになる。

【17】フィニッシュにこだわる

フィニッシュ後、 歩き出せるくらいしっかり左足に 乗りましょう

フィニッシュ後、 歩き出せるくらいしっかり左足に乗りましょう

スイングの一連の動作がしっかりできている人は、フィニッシュも美しいもの。 理想はシャフトが背中につくくらいしっかり振り抜き、その体勢を3秒キープ できること。そのまま歩き出せるくらい左足に体重を乗せるイメージです。

これはNG↓

〈左〉振り切れない 〈中央〉前のめり 〈右〉右足体重

指導/大西翔太プロ
1992年生まれ千葉県出身。ティーチング プロ。青木瀬令奈プロのコーチ兼キャディ としてツアーに帯同。氏の指導で30ヤード の飛距離アップに成功し、2017年、青木 プロは初優勝。女性やジュニアなど、幅広 い層のアマチュアにもレッスンを行う。

撮影/福田文平 取材/たかはしよし子 撮影協力/船橋カントリー倶楽部
Regina春号P130~131より抜粋